突然ですが、看護師の皆さんに質問です。
自分の給与明細をじっくり見たとき、「基本給」の低さに愕然としたことはありませんか?
「夜勤にたくさん入っているし、同年代の一般的な会社員よりは毎月の手取りは多いかな…」
そう思って、なんとなく納得させられているなら、それは危険です。『夜勤手当でお給料の低さを誤魔化されている』だけかもしれないからです。
今回は、皆さんがどれだけ身を削って働いても「その程度の評価」しかされない過酷な現実と、看護師の世の中の評価を本気で変えたいという私の想いをお話しします。
■ 命を預かる重労働なのに、基本給は「最低限」という異常
看護師の仕事は、言うまでもなく過酷です。
患者さんの命を預かる毎日のプレッシャー、一刻を争う急変への対応、そして夜勤による生活リズムの崩壊。文字通り、自分の身を削りながら現場を回しています。
それなのに、いざ基本給の欄を見ると、驚くほど低く設定されています。
国が「医療従事者の賃上げを!」といくらニュースで騒いでも、実際に基本給がベースアップすることはほとんどありません。これって、社会や病院から「あなたの命を削る専門的な労働は、この程度の価値ですよ」と突きつけられているようで、本当に悔しいし、悲しくなります。
■ 「手当依存」の給与体系が隠す本当の恐怖
なぜ病院は基本給を頑なに上げず、夜勤手当や各種手当でトータルの給料を調整しようとするのでしょうか。そこには、経営側の都合のいい仕組みがあります。
基本給が低いままだと、皆さんには以下のようなデメリットが直撃します。
- ボーナス(賞与)が低く抑えられる 多くの病院で、ボーナスは「基本給の○ヶ月分」と計算されます。どれだけ夜勤を頑張って手取りを増やしても、基本給が低ければボーナスはガクッと下がります。
- 将来の退職金や年金まで安く買い叩かれる 退職金や、将来もらえる厚生年金の額も、基本給(標準報酬月額)をベースに計算されます。今だけでなく、私たちの老後の生活の価値まで低く見積もられているのと同じです。
- 体力が落ちて夜勤に入れなくなったら終わり 「今は若いし夜勤に入れるからいい」と思っていても、年齢を重ねて体力が落ちたり、ライフステージが変わって夜勤に入れなくなった瞬間、収入は一激減します。
私たちは、夜勤手当という「身体を壊すリスクの対価」に依存させられることで、安すぎる基本給の本質から目を背けさせられているのが現実です。
■ 看護師の世の中の評価を、もっともっと上げたい
私は、「社会貢献なんだからやりがいや喜びを感じるでしょ」「命を助ける仕事はお金じゃない」といった言葉で、私たちの労働を美談にして片付ける風潮をやめてもらいたいと本気で思っています。
もちろん、やりがいや喜びはあります。でも、それと「正当な対価(給料)が支払われるかどうか」は全くの別問題です。
看護師はボランティアではなく、高度な知識と技術を持ち、人の命と人生を支えるプロフェッショナルです。そのプロとしての価値が、この「基本給の安さ」という形でしか評価されていない現状は、絶対に間違っています。
病院や国が勝手に評価を変えてくれるのを待つのではなく、まずは私たち自身がこの「お給料の構造の異常さ」に気づき、声を上げていくことが第一歩だと確信しています。
皆さんは、自分の今の基本給を見て、自分の仕事の価値に見合っていると思いますか?

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