【テスタさんの言葉】「円での貯金は、実は“日本円に全額投資”しているのと同じ状態」という残酷な真実

​前回の記事では、看護師の労働が「やりがい」や「社会貢献」という美談で片付けられ、基本給を安く買い叩かれている現実について、私の本音をぶちまけました。多くの共感をいただき、本当にありがとうございます。

​今回は、そうやって私たちが毎日ヘトヘトになりながら、身を削って稼いだ「大切なお金」の守り方について、ハッとさせられたお話をさせてください。

​皆さんは、日本でトップクラスの超有名投資家、テスタさんをご存知でしょうか?

資産を何十億円も築いている投資のプロフェッショナルです。

​そのテスタさんが、こんなことを言っていました。

「円での貯金は、実は“日本円に全額投資”しているのと同じ状態。円にフルベットするよりは、資産をいろんなものに分散して持っておいたほうがいい」

​この言葉を聞いたとき、私は背筋がゾッとしました。

今回は、この言葉の裏にある「貯金しかしないリスク」の正体についてお話しします。

​■ 「貯金=安全」という思い込みの罠

​私たちは子供の頃から「無駄遣いしないで貯金しなさい」「銀行に預けておけば安心」と教えられて育ってきましたよね。特に私たち医療従事者は、真面目で堅実な人が多いので、「投資なんてギャンブルみたいなことはせず、銀行口座にお金を眠らせているのが一番安全」と思いがちです。

​でも、テスタさんの言う通り、これは「日本円」という1つの銘柄に自分の全財産をフルベット(全額投資)している状態なんです。

​もし、ある日友達から、

「この会社の株、これから価値が下がるかもしれないけど、私の全財産をこの1社だけにフルベットして応援するんだ!」

と言われたら、「正気!?せめて他の会社にも分散しなさいよ!」って全力で止めますよね。

​いま、貯金しかしていない人は、無意識にそれと全く同じ恐ろしいことを「日本円」に対してやっていることになります。

​■ 銀行の数字は減らなくても、お金の「価値」はゴリゴリ減っている

​「でも、銀行に預けておけば、100万円は100万円のままで減らないじゃん」

そう思うかもしれません。確かに「数字」は減りません。

​でも、世の中のモノの値段(物価)が上がったらどうでしょうか?

​ここ数年、スーパーの食品も、電気代も、ガソリン代も、ありとあらゆるものが値上がりしていますよね。昔は100円で買えたものが、今は150円出さないと買えない。これって、裏を返せば「日本円の価値が下がっている」ということです。

​銀行口座にある100万円という数字が変わらなくても、その100万円で買えるモノの量は、確実に少なくなっています。

つまり、「ただ貯金しているだけなのに、気づかないうちに自分のお金の価値がゴリゴリ削られて目減りしている」のが、今の日本の現実なんです。

​■ 「やりがい」という美談に騙されず、自分を守る

​前回の記事でも書きましたが、私たちの労働を「社会貢献」や「やりがい」という綺麗な言葉で片付け、基本給を安く抑え込む風潮には、私は絶対に納得がいきません。

​だからこそ、私たちが命を削ってヘトヘトになりながら稼いだ大事なお金を、ただ「日本円」だけに100%フルベットして国や銀行に丸投げしておくわけにはいかないんです。日本という1つの国に全財産の命運を預けてしまうのは、あまりにもリスクが高すぎます。

​テスタさんの言葉は、私たちに「投資をしろ」と強制しているのではないと思います。「貯金だけという状態が、いかに極端で危険な一点賭けなのかに気づきなさい」という、優しい警告です。

​綺麗事に騙されず、身を削って稼いだお金だからこそ、その守り方も自分の頭で真剣に考えていく。それこそが、私たちが自分自身を守るための第一歩ではないでしょうか。

​皆さんは、全財産を「円」に一点賭けしている今の状態、どう思いますか?

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