ニュースで大企業のボーナス支給額についての報道を見て、とても複雑な気持ちになりました。
製造業は6.23%増の109万3629円となり、4年連続で過去最高を更新した。非鉄・金属(21.64%)、造船(9.97%)、食品(8.41%)などの増加率が目立った。業績連動型の賞与を導入している企業が多く、数値を押し上げた。 非製造業は8.96%増の94万1145円だった。建設(59.59%)は202万6633円となり、業種別で200万円を初めて突破した。人材の確保と定着の観点もあって高額になった。鉄道(5.43%)も堅調だった。春闘で基本給を引き上げる会社が目立ち、好調な業績もふまえて高水準になった。
(朝日新聞デジタルより引用)
世間では大企業を中心にボーナスが過去最高を更新し、建設業などでは200万円を突破するような好景気に沸いています。
しかし、現場で働く一人の看護師として言わせてもらうと、僕自身のボーナスは一切増えていませんし、おそらく全国のほとんどの看護師さんも増えていないのが現実です。
仕事量は増えているのに、給料は実質目減りしている
現場の状況はむしろ厳しくなる一方です。
医療の高度化や慢性的な人手不足によって業務量はどんどん増え、日々の現場はまさに戦場のような忙しさです。
それにもかかわらず、私たちの給料やボーナスは変わらないまま。
さらに、昨今の激しい物価上昇が容赦なく襲いかかってきます。
収入が増えない中で物価だけが上がっていくため、実質的な給料はむしろ目減りしているのが切ない現実です。
どれだけ身を削って人の命や健康を守るために働いても、それが収入に反映されない。「なんて報われない世の中なんだろう」と、やりきれない気持ちになります。
「子どもには医療業界を勧められない」という本音
僕自身、看護師という職業には誇りを持っています。
しかし、この厳しい現場の状況と報われない待遇の低さを目の当たりにしていると、親としての切実な本音が漏れてしまいます。
「正直、自分の子どもたちには医療業界を勧められない」
こんなに過酷な環境で報われない思いをするくらいなら、必死に勉強して一流大学に入り、しっかり努力や成果が給料として還元される大企業に就職してほしい——そう願ってしまうのは親として当然の感情ではないでしょうか。
まとめ:誇りだけでは食べていけない
「医療従事者は社会貢献度が高い」「誇りある仕事だ」
そう言っていただけるのはとても光栄なことですが、やりがいや誇りだけでは生活を守ることも、子育てをすることもできません。
人々の命を支える大切な職業だからこそ、現場で働く人間が「働いていてよかった」と実感できるような抜本的な待遇改善がなされなければ、これから看護師を目指す若者はどんどん減ってしまうはずです。
現場で命を守る人々が、ちゃんと報われる世の中になってほしいと切に願っています。

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