前回の記事で、産業用需要が7割を占めるプラチナの希少性と価値についてお話ししました。
では、実物資産の王様である金(ゴールド)はどうでしょうか。
実は、金はプラチナや銀と違って、スマホや精密機械といった工業用に使われる割合はごく一部です。
その大半は、宝飾品(ジュエリー)や、各国の証券・中央銀行の金庫に眠る資産として保有されています。
言い換えれば、金は人類の技術や産業の発展に直接的にはあまり貢献していない金属なのです。
それなのに、なぜこれほどまでに価値が高く、世界中で買い求められ続けるのでしょうか。
劣化しない金属と、権力を象徴してきた歴史
金の最大の科学的特徴は、どれだけ時が流れても腐食せず、変色せず、半永久的にそのままの姿で存在し続けることです。
古代エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクを見ても分かる通り、何千年前の金であっても磨けば当時の輝きを取り戻します。
この「永遠に劣化しない」という性質から、金は太古の昔から神への捧げ物や、王様の権力の象徴として扱われてきました。
国家や通貨が滅びても、金だけは世界中どこへ行っても価値を認められてきた歴史があります。
なぜ人は黄金色に惹かれるのか?DNAに刷り込まれた記憶
ここからは私独自の考察ですが、金がこれほど高値であり続ける理由は、単なる歴史や希少性だけではないと考えています。
人はなぜ、あのゴールドの輝きを目にすると「美しい」「価値がある」と感じてしまうのか。
それは、人類が数千年にわたり金に魅了され続けてきた記憶が、すでに私たちのDNAに刷り込まれているからではないでしょうか。
言葉や文化が全く違う国の人々であっても、金色に光る金属を見せられれば一瞬で「特別なものだ」と認識します。
理屈ではなく、人間の本能や感覚の深い部分に「黄金=価値あるもの」というコードが刻まれてしまっているのかもしれません。
人類が存在する限り、金の価値は消えない
テクノロジーがどれだけ進化しても、AIが世界を支配するようになっても、人間の生物としてのDNAや本能は簡単には変わりません。
だからこそ、どれだけ世界がデジタル化しても、金という実物資産の価値がゼロになることはあり得ないと考えています。
- プラチナ:未来の技術革新や産業発展に欠かせない「実用と希少性の価値」
- ゴールド:人類の歴史と本能が価値を保証し続ける「絶対的な安心の価値」
この2つを自分の資産ポートフォリオに組み込んでおくことは、経済の波だけでなく「人類の歴史そのもの」を味方につけるような安心感をもたらしてくれます。
まとめ:本質を見極めて資産を守る
新NISAなどでデジタル上の数字(ファンドの評価額)ばかりを見つめていると、ふと「もしシステムや世界秩序に万が一のことが起きたら」という不安が頭をよぎることもあります。
そんな時、人類の歴史と本能に裏付けされたゴールドやプラチナの存在は、心の強い支えになってくれます。
世の中の流行りに流されることなく、自分の頭で「なぜこれに価値があるのか」を考え抜いて資産を持つ。
それこそが、どんな時代でも自分と家族の生活を守り抜き、「NOと言える自由」を維持するための軸になると信じています!


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