「マイホームは男の城」「家を買って一人前」
そんな世間の常識を信じ、私自身も10年前に35年ローンを組んで持ち家を購入しました。
結果から言うと、個人的には「あのタイミング(10年前)でマイホームを買っておいて本当に良かった」と思っています。
なぜなら当時は住宅価格も現在と比べて圧倒的に安く、超低金利の波に乗ることができたからです。
しかし、もし「今の時代に家を買うべきか?」と聞かれたら、私は間違いなく「今は非常に慎重になるべきだ」と答えます。
今回は、実際に10年前にローンを組んだ当事者の視点から、今マイホームを買うリスクと、これからの時代に強みを発揮する「賃貸の自由度と資産形成(FIRE)」について解説します。
1. 10年前と今では「前提条件」が180度違う
10年前と現在では、不動産市場と金融環境のフェーズが完全に異なっています。
・10年前(過去): 不動産価格がまだ割安で、超低金利。ローンを組んでも住居費負担を低く抑えられ、含み益が出ているケースも多い。
・現在(現在): 資材高騰やインフレで建築費・物件価格が過去最高レベルに高騰。さらに日銀の利上げにより「金利上昇リスク」を抱える局面。
今の高値・金利上昇局面に35年という超長期ローンを組むことは、かつてないほど重いリスクを背負うことになります。
「昔の成功体験」や「親の世代の常識」のまま、今の高騰した不動産に飛びつくのは非常に危険です。
2. 災害・人間関係・家族構成…「賃貸」が持つ圧倒的な自由度
持ち家にもメリットはありますが、投資や生き方の柔軟性(FIRE)を考慮すると、「賃貸」が持つリスク回避能力と自由度は極めて強力です。
・1. 災害リスクをゼロにできる
日本は地震や水害などの自然災害が極めて多い国です。持ち家が被災した場合、ローンの返済だけが残るリスクがありますが、賃貸であれば最悪別の場所に引っ越すだけで済みます。
・2. 「隣人トラブル・人間関係」からいつでも逃げられる
近隣にマナーの悪い人やトラブルを引き起こす人が引っ越してきた場合、持ち家だと安易に手放せず地獄を見ることになりますが、賃貸なら身軽に引っ越してリスクを即座にリセットできます。
・3. 家族構成やライフステージの変化に対応できる
子どもが生まれた時、独立した時、自分たちが老後を迎えた時。その時々の最適な広さや立地に住まいを柔軟に変えられるのは、賃貸ならではの強みです。
3. 住宅ローンを抱えている私たちが取るべき「最適解」
では、10年前に低条件でローンを組んだ私のような人間は、どう振る舞うのが正解なのでしょうか?
・1. 低金利のローンを逆手に取り、余剰資金は「世界のアセット(r)」へ
過去の超低金利で借りられているのであれば、無理に繰り上げ返済をする必要はありません。手元資金は1円でも多くNISAやグローバルな投資信託に回し、資産(r)の成長スピードを優先させます。
・2. 住居費以外の固定費を徹底的に絞る
家という大きな固定費があるからこそ、保険、通信費、車の維持費などの無駄を徹底的に排除し、投資への入金力を高めます。
・3. 自宅の資産価値を把握し、「いつでも動ける状態」を作っておく
現在の不動産高騰により、10年前の購入価格と同等以上で売却できるケースも増えています。査定額を把握しておき、「いざとなれば売却して賃貸へシフトできる」という選択肢を持っておくことが心の余裕に繋がります。
4. まとめ:自分の軸を持ち、資産(r)を育てる
持ち家が良いか、賃貸が良いか。最終的には「個人の価値観や置かれた状況」次第です。
しかし、間違いなく言えるのは「世間の流行りや営業トークに流されて、身の丈に合わない巨額のローンを組む時代は終わった」ということです。
・過去の好条件で家を買えた人は、そのアドバンテージを活かして粛々と投資(r)を進める
・これから住まいを選ぶ人は、高騰する価格に惑わされず、賃貸の「自由度とリスク回避力」を視野に入れる
大切なのは、住まいに囚われて労働(g)に縛られ続けるのではなく、自分のライフスタイルに合わせた住居コストを維持しながら、世界中で成長するアセット(資産)を育てていくこと。
「家」に人生をコントロールされるのをやめ、自らの選択で自由な人生(FIRE)を切り拓いていきましょう。


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