これまで「底と天井は狙うな」「下がっても損切りするな」という、積立投資でハラハラしないための心得をお話ししてきました。
これらを理解して、いざ「よし、投資を始めよう!」と思ったときに、誰もが必ずぶつかる最大の壁があります。
それが、「オルカン(全世界株式)とS&P500(米国株式)、結局どっちを買えばいいの?」論争です。
今回は、この定番の口座で誰もが迷う「2大巨頭」のどちらを選ぶべきか、投資初心者が知っておくべき「本当の結論」をどこよりも分かりやすくお話しします!
■ 結論:実は「中身はほぼ同じ」で大差ない
いきなり身も蓋もない結論ですが、本質を言うと「どっちを選んでも大正解だし、そこまで大きな差はつかない」というのが答えです。
なぜなら、「全世界」と謳っているオルカンですが、実はその中身の約6割は「アメリカの企業」が占めているからです。
世界中のみんなが「一番信頼できる国はお金が集まるアメリカだ!」と投資した結果、時価総額のルールによって自然と6割という数字になっています。
つまり、オルカンを買っても、S&P500を買っても、中身の主役(アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾンなど)はほとんど同じ。そのため、日々の値動きのグラフを見比べても、驚くほどそっくりな動きをします。
コーラかペプシかを選ぶようなもので、どちらを選んでも「美味しい炭酸コーラが飲める」という事実に変わりはありません。
■ マニア向けの「除く米国」という選択肢もあるけれど…
ここで鋭い人なら、「じゃあ、アメリカ以外の世界だけに投資できるファンドはないの?」と思うかもしれません。
実はあります。その名も『eMAXIS Slim 全世界株式(除く米国)』という商品です。これを選べば、アメリカを完全にシャットアウトして、ヨーロッパや日本、新興国だけに分散投資ができます。
ただ、これから投資を始める初心者が、いきなりこれをメインとして買うべきかというと、それはあまりおすすめしません。
なぜなら、世界を変えるような天才企業(AIの主役・エヌビディアなど)を最初からすべて除外してしまうのは、せっかくのリターンを大きく下げるリスクがあるからです。これは、すでにアメリカ株をたくさん持っている人が「味付け」として使う、ちょっと中級者向けのカスタマイズツールです。
■ 結局、みんな「アメリカが一番強い」と思っている
色々と考え出すとキリがない投資の世界ですが、最後に行き着くのは超シンプルな本音です。
「まあ、細かいことは置いといて、結局アメリカが一番強いし、みんなそう思ってるでしょ?」
はい、これが2026年現在における最大の真実です(笑)。
先進国なのに今でも人口が増え続けていて、世界を変えるイノベーションが常に生まれ、株主を世界一大切にする国。歴史を振り返っても、大暴落のあとにいつも最後に勝ってきたのはアメリカでした。
「やっぱりアメリカだな!」と感じる自分の直感を信じて、S&P500、あるいはアメリカが6割入っているオルカンをどちらか一つ選べば、それだけで100点満点です。
■ まとめ:一番やってはいけない負けパターン
この論争において、一番やってはいけない失敗は「あっちが良かったかも」と途中でコロコロ買い換えることです。
時期によってアメリカが勝ったり、他の国が勝ったりします。隣の芝生が青く見えるたびに買い換えていると、タイミングのズレで資産がどんどん目減りしていきます。
どっちを選んでも平均点以上は確実に取れる素晴らしい優等生です。「えいっ!」と直感でどちらか一つを選んで積立を設定したら、あとはその存在を忘れて放置して寝て待つ。これこそが、私たちが取るべき一番強くて気楽な戦略です。

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